パワーリフティング大会・ベンチプレスの大会に出てみたいけど、
「何から始めればいいのか分からない」と感じていませんか?
選手登録や大会申込み、当日の流れまで、初めての方には分からないことも多いと思います。
この記事では、初心者の方でも迷わず大会に出場できるように、選手になるための登録から大会当日までの流れを分かりやすく解説します。
これから大会に挑戦したい方は、ぜひ参考にしてみてください。
この記事で分かること
- 大会出場までの具体的な流れ
- 初心者がつまづきやすいポイント
- 大会当日の動き方
選手登録
大会に出場するに向けてまず行う事は選手登録。
公式大会に出場するには日本パワーリフティング協会(以下JPA)への登録が必須となります。
選手登録と聞くと「難しそう」「面倒くさい」と感じるかもしれませんが、登録自体はシクミネットからの操作で簡単なので気軽に進めてみて下さい。
シクミネットへの詳しい登録方法についてはこちらから
登録期間は4月から翌年3月までの年度登録制のため、今年度の新規登録は前年度3月1日から翌年2月の指定日までの間で受付しています。
例
- 6月登録の場合→会員有効期限は翌年3月末までの10ヶ月間
- 2月登録の場合→会員有効期限は今年3月末までの2ヶ月間
登録費は1年ごとに支払う年会費制です。
【登録料金】
| 個人選手 | 9,000円 |
| 団体選手 | 6,000円(所属団体加入で選択可) |
| 大学生(専門学校生含む) | 3,000円 |
| 中学生・高校生 (満18歳以上) | 2,000円 |
通っているジムや知り合いに団体登録しているチームがいれば加入させてもらう事で登録費の負担を軽減できます。ただし、新規でチームを作りたい場合は所属団体登録費として別途10,000円がかかるので注意。
大会申込み
選手登録が済んだら次は出場する大会への申込みです。
申し込み方法
大会の開催要項は大会開催日から2〜3ヶ月前を目安に発表されます。
開催内容・申し込み方法については出場を予定している大会の主催者(各都道府県協会)のHPから確認しましょう。
選手登録と同じくシクミネットからの申し込みや、申込み用紙を印刷して郵送またはGoogleフォームからの申し込み等、各都道府県協会によって異なります。
※各都道府県協会のHPはこちらから
出場カテゴリーについて
大会に申し込む際、自分が出場するカテゴリー(競技部門、年齢、階級の3種類)を選択しなければなりません。
競技部門
ノーギア(クラシック)かフルギア(エクイップ)を選択します。
ノーギアとは普通のTシャツやシングレッドを着用して行う競技です。一般的にジムで行っている通常のスクワット、ベンチプレス、デッドリフトと同じものです。
装備品については、ベルト・リストラップ・ニースリーブの使用は可能。
フルギアとは専用のギアを着用して試合を行います。スクワットではニーラップ、ベンチプレスではベンチシャツ、デッドリフトだとデッドリフトスーツを着用。
年齢カテゴリー
| 区分 | 年齢 |
|---|---|
| 一般 | 年齢制限なし |
| サブジュニア | 満14歳〜カレンダーイヤー18歳 |
| ジュニア | カレンダーイヤー19歳〜23歳 |
| マスターズⅠ | カレンダーイヤー40歳〜49歳 |
| マスターズⅡ | カレンダーイヤー50歳〜59歳 |
| マスターズIII | カレンダーイヤー60歳〜69歳 |
| マスターズIV | カレンダーイヤー70歳〜79歳 |
| マスターズV | カレンダーイヤー80歳以上 |
※カレンダーイヤー=大会開催年の12月31日時点における満年齢
階級(体重)
男子
- 53kg級(SJr・Jrのみ) 53.00kgまで
- 59kg級 59.00kgまで※SJr・Jrは53.01kg〜59.00kg
- 66kg級 59.01kg〜66.00kg
- 74kg級 66.01kg〜74.00kg
- 83kg級 74.01kg〜83.00kg
- 93kg級 83.01kg〜93.00kg
- 105kg級 93.01kg〜105.00kg
- 120kg級 105.01kg〜120.00kg
- 120kg超級 120.01kg以上
女子
- 43kg級(SJr・Jrのみ) 43.00kgまで
- 47kg級 47.00kgまで※SJr・Jrは43.01kg〜47.00kg
- 52kg級 47.01kg〜52.00kg
- 57kg級 52.01kg〜57.00kg
- 63kg級 57.01kg〜63.00kg
- 69kg級 63.01kg〜69.00kg
- 76kg級 69.01kg〜76.00kg
- 84kg級 76.01kg〜84.00kg
- 84kg超級 84.01kg以上
以上の3種類を選択します。
補足:ドーピング講習について
地方大会を終え標準記録を獲得し、全国規模の大会へ出場される方はドーピング講習会の受講が必須となります。
JPAはWADA(公益財団法人 日本アンチ・ドーピング機構)のアンチ・ドーピングプログラムに参画しており、公式大会へ出場するにはアンチ・ドーピングのルールを遵守しなければなりません。
そのため、地方大会への出場はドーピング講習の受講は必須ではありませんがアンチ・ドーピングの基本を学び日頃からサプリメントや薬等、摂取する物には最新の注意を払いましょう。
ピーキング
大会の申し込みまで完了すれば、あとは大会当日まで練習をこなしていくのみです!
しかし、日頃の練習を頑張っていても試合当日になると「今日は調子が悪い」「練習で挙がっている重量が挙がらない」等の現象が起きることが多々あります。
ここで大事になってくるのが試合に向けたピーキングです。
ピーキングについて簡単に説明します。
ピーキングとは?
ピーキングとは、パワーリフティングやベンチプレス等の試合当日に自分の力を最大限に発揮できるように、トレーニング方法を普段の練習内容からピークを造り出すための練習内容へと変えていくことを言います。
ピーキングの方法について
ピーキングでは、大会当日に最大の力を発揮できるように、トレーニング内容とコンディションを調整していきます。
まず重要なのは、試合当日に疲労を残さないことです。
そのため、試合が近づくにつれてトレーニングの強度・頻度・ボリュームを徐々に減らしていきます。
初心者の方に多いのが、
「本番が不安だから」といって、試合直前に本番で扱う重量を何度も試してしまうことです。
これは疲労を残す原因になるため、控えるようにしましょう。
試合日から逆算して、いつからピーキングに入るかをあらかじめ決めておくことで、無理のない調整ができます。
また、ピーキング期間中は大会と同じルールでの練習を取り入れることも重要です。
いくらピーキングが上手くいったとしても、公式ルールを無視してしまえば失敗となります。
最後に、身体だけでなくメンタル面のコンディションを整えることも大切です。
しっかりと準備を行うことで、自信を持って本番に臨むことができます。
ピーキングが自分で上手くできるか不安な方に向けて、オンラインコーチングも実施しております。無料相談も行っているので不安な方は気軽にご連絡下さい。👉️相談はこちらから
大会当日の流れ
受付
大会会場についたらまずは受付を行って下さい。
パンフレットや参加賞を作成している大会であれば、受付完了後にもらえます。
受付の場所は会場入口やコスチュームチェック場の隣等、大会によって多少違い、分かりにくい事もあるため見当たらない場合は大会運営の方に尋ねると教えていただけます。
コスチュームチェック
受付を完了したら、次はコスチュームチェックをしましょう。
コスチュームチェックは自分の試合が始まる30分前までに済ませれば良いので、検量が終わった後に行っても構いませんが、だいたい混んでいますので早めにコスチュームチェックを終わらせておいた方がスムーズです。
リフターのコスチュームチェックは原則として各階級の競技開始 30分前までに済ませれば良いこととする。※検量前に実施しても良い。
引用:公益社団法人 日本パワーリフティング協会(JPA)
※注意:試合の順番が早い方は検量時間も早く、コスチュームチェックを検量の後にした方が良い場合もあるので検量時間も要チェック
コスチュームチェックでの確認事項は以下の通りです。
- Tシャツ(必須)
- シングレッド(必須)
- 靴(必須)
- 靴下(必須)
- ニースリーブ
- リストラップ
- ベルト
※ノーギアの場合の確認事項になります。
フルギアの場合はここにスクワットスーツ、ベンチシャツ、デッドリフトスーツが追加されます。
(ベンチプレスのみの大会ならベンチシャツのみ)
検量
続いては検量です。
各自がエントリーした階級(体重)の範囲内に入っているか計測します。
検量場所は検量室で行います。
検量時間は競技開始の2時間前から30分前。
各自の競技開始時間はエントリー表を見て確認しましょう。
例→競技開始が10時の場合、検量は8時から9時30分まで
検量体重が出場予定の階級より重いまたは軽い場合は検量時間内であれば再検量できます。
検量時間内に体重をクリアできなければその時点で失格となりますので、しっかり体重は事前に調整しておきましょう!
検量室にて体重を測った後、その場で試合の第1試技の予定重量を伝えます。
パワー(3種)出場の方はこの時点で3種目全ての第1試技の予定重量を申請します。
また、第1試技をもし失敗した場合、第2試技は第1試技よりも重量を下げる事ができないので第1試技の重量は低めに設定する事をおすすめします。
※第1試技の重量は1回のみ変更可能。
ウォーミングアップ
検量が終わったらウォーミングアップに入りましょう。
リカバリー
ここでは、検量後のリカバリーも含みます。
試合に向けて減量を行った方は水分補給(水、スポーツドリンク、OS1等)や食事(消化が良くエネルギー源となる物)をしっかり摂るようにしましょう。
パワー(3種)の試合に出られる方は競技時間が長いので、飲み物・食べ物は多めに準備して試合やアップの合間にもエネルギーを確保できるようにしておくと安心。
アップの流れ
リカバリーが完了したらアップ場にてウォーミングアップを行います。
検量が終わってから試技開始までの時間は、検量の順番や試合順によって大きく違うので各自の試技開始の時間を把握し逆算してウォーミングアップの時間を決めましょう。
アップ中のプレートの付け替えは基本的に1人またはセコンドの方と一緒に行います。
ですが、周りの方々が率先してプレートの付け替えをして下さるパターンもたびたびあります。
その際、他の方々にプレートの付け替えをしてもらったにも関わらず、何も言わずにアップを続ける方もよく見受けられます。
当たり前の事ではないので「ありがとうございます」と一言感謝の気持ちをしっかり伝えましょう。
第一試技重量の確認
アップ中に「今日はいつもより重いな」等と感じることもあるかと思います。
そのような時は第一試技の重量を落としましょう。(重量申請の仕方)
第一試技は1回のみ変更可能となっています。
※注意:第一試技の変更可能な時間は競技開始3分前まで、または、前のグループの第3試技の残り3人までに申し出なければなりません。
試合開始
試技順の確認
前のグループが終了するとすぐに次のグループ全員の第1試技重量、試技順が確認できます。
試技の順番については申請重量が軽い方からになります。
第1試技が終了したら第2試技の重量申請に移ります。
重量申請の仕方
重量申請の仕方について、検量後に第1試技の重量を伝えます。
その際に、重量申請用のカードがもらえるので第2試技からはカードに次の重量を記載して提出するようになります。
申請場所は試技を行っている箇所のすぐ近くに、重量申請の受付用の席があるのでそこに提出。
※地方大会によっては、カードは扱っておらず口頭で伝える場合もあります。
第2試技申請
第2試技は変更ができません。
また、第1試技申請の時同様に第3試技では第2試技重量より下げる事はできないので注意が必要です。
申請時間:第1試技が終わり1分以内に第2試技の申請をしなければ自動的に重量が更新されます。
例(1分以内に間に合わなかった場合)
第1試技失敗→第2試技同重量
第1試技成功→第2試技2.5kgアップ
※第3試技申請時も同様
第3試技申請
ベンチプレス大会→第3試技の重量変更は2回まで可能。
パワー(3種)大会→デッドリフトの第3試技のみ重量変更が2回まで可能。(スクワット、ベンチプレスは第3試技も変更不可。)
第3試技の重量変更ができる制限時間について、自分の第3試技開始の合図「バー・イズ・ローデッド」がかかる前までとなります。
パワー(3種)の場合の試合の進み方
ベンチプレス大会であれば上記の流れだけで済みます。
パワーリフティング大会だと、スクワット、ベンチプレス、デッドリフトの3種目あるので時間はシングルベンチプレスの大会に比べるとかなり長くなります。
試技を行う順番は、スクワット(アップ→試合)、ベンチプレス(アップ→試合)、デッドリフト(アップ→試合)の順で行います。
検量時間や重量申請の仕方、その他は上記と同じ流れです。
補足:ドーピング検査
全国規模の大会だと試合後、すぐにドーピング検査を受ける事があります。
ドーピング検査の対象となった場合は、速やかに検査機関の指示に従い検査を受けましょう。
表彰
試合が終われば後は表彰式に入ります。
公共交通機関や予定等、時間の都合が合わず表彰式に出られない場合もあると思いますが、記念になるので時間に余裕のある方はぜひ参加してみて下さい。
まとめ
以上、パワーリフティング大会・ベンチプレス大会の出場までの流れを説明しました。
パワーリフティング・ベンチプレスの大会は、
- 選手登録
- 大会申込み
- ピーキング
- 大会当日
という流れで進んでいきます。
最初は分からないことも多く、不安に感じるかもしれません。
しかし、一つひとつ進めていけば決して難しいものではありません。
大会に出場することで、日々のトレーニングに明確な目標ができ、競技の楽しさも大きく広がります。
「出てみたい」と思ったその気持ちが、最初の一歩です。
ぜひ挑戦してみて下さい。
その他、分からない事や不安な事がある方は無料相談も行っていますので、お気軽にご連絡ください。👉️LINE
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